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 仙台はデザイン研究発祥の地?工藝指導所とは?記念碑と跡地ブルーノ・タウト剣持勇|代表作品]
 ●タウトって?
ブルーノ・タウト(Bruno Taut 1880〜1938)
・ドイツ工作連盟*の一員で、建築家
・建築を中心に、絵画、工芸、著作と多岐にわたる分野で活躍した
・1933年〜1936年の3年半日本に滞在
・1933年11月〜1934年3月までの4ヵ月間仙台の工芸指導所に在籍
*ドイツ工作連盟
1907年(M40)ドイツに結成された。生活に関する造形の良質化をはかり、
あわせて不良品生産をなくすことを目的としていた。
 ●工藝指導所との出会いは?
昭和8年9月1日から5日にかけて、工芸指導所研究試作品展覧会が東京で開催された。
            
4日にタウトが訪れ、作品に対し
「間に合わせのやっつけ仕事」「欧米の模倣」「輸出趣味」と酷評。
            
初代所長の国井喜太郎の働きかけで、工芸指導所に顧問として招かれることとなった。
 ●彼は工芸指導所へこんな提言をしています
■日本の輸出振興は、商品のすぐれた『質』によってのみ販路を獲得しうる■
タウトは「材料」「技術」「形」の3点に日本的質を示し、
国際的な慣習や生活形式に対応した商品開発がなされて、
近代的に生産されることから、
すぐれた『質』が生まれると提言しています。
■使用目的ならびに機能から根本形式を創出することが大切である■
工芸指導所で工業生産のための「規範原型(Master Model)**」を製作しました。
[規範原型の製作手順]
1)調査研究(優良品の収集、資料収集、基礎考察)

2)設計・デザイン(設計図批判会の繰り返し)

3)工作(モデル批判会の繰り返し)

4)最後の批判と社会的批判(規範原型として世に出して良いかの最終判断)

5)完成、そして宣伝
**規範原型(Master Model)
規範原型とは上のような製作手順を経て作られた量産品の基本形のこと
タウトは、工芸指導所は日本の工芸産業界に対して模範となるものを作るべきであるとし、
自らも工芸指導所で椅子、ドアハンドル、照明具等の規範原型の製作に携わりました。
照明具規範原型の研究成果品
仙台市博物館所蔵
タウトデザインによる
ドアハンドルの木の模型
椅子の規範原型の研究成果品タイプC
仙台市博物館所蔵
 ●タウトが工藝指導所に残したもの
 4ヵ月という短い期間であったにもかかわらず、彼の熱心な指導により、
仕事に対する姿勢や機能実験、規範原型の研究など工芸指導所を大きく変えました。
そして、「良質生産」、「見る工芸から使う工芸へ」という造形理念を
工芸指導所に定着させました。